開催にあたって
-継往開来-
このたび第37回の日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会総会の開催を担当させていただくことになり、大変光栄に存じますと共に、これまでの自分のたどって来た道と学会の歴史を重ね合わせ、先人が切り開いて来た道の偉大さに強く思いを致すところです。その意味で今回の学会のテーマは【継往開来】、過去を受け継いで未来を切り開くことといたしました。旧来のテーマであっても先人を越える視点での研究成果のご発表を期待いたします。
サルコイドーシスは自然緩解例も少なくないとはいえ、近年は難治性長期経過例が多い印象を持ちます。それをテーマとしたシンポジウムを企画いたしましたので、一般演題でも長期経過例、治療抵抗例などの発表を期待いたします。
またサルコイドーシスはすぐれて領域横断的疾患です。各科で観察される画像は多彩であり、特に特徴的な所見は~サインなどと呼ばれ、診断の大きな根拠となります。そこでポスター発表の中にamazing pictureセッションを設けますので、瞠目に値する画像所見を呈した症例などの発表を歓迎します。その他、昨年策定された心臓サルコイドーシスの診療ガイドラインに関するパネルディスカッション、サルコイドーシスの抗菌療法と日本人サルコイドーシス患者を対象としたGWASに関する特別報告も予定しております。
例年のようにできるだけ多数の方にお集まりいただき、旧交を温めるとともに相互に啓発される学会総会になりますことを心から祈念しております。
第37回日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会総会々長
愛知医科大学医学部呼吸器・アレルギー内科山口悦郎